肛門科

当院の肛門科の特徴

大阪で女医による肛門科専門外来なら玉城クリニック

大阪の玉城クリニックでは日本大腸肛門病学会の専門医資格を有した女性医師が診察を担当しています。
肛門疾患は手術なしで薬や生活習慣の改善で治るものもありますが、手術をしなければ治らないものもあります。「肛門科」と聞くと、手術を前提としたイメージがあり、手術に対する漠然とした不安などで、受診をするのが遅れてしまうことがあると思います。
しかし、早期に診察を受けることで、手術をせずに症状の改善が得られる、悪化する前に手術を受けることで小さな手術で治せる、自己判断で肛門疾患と思い込んでいただけで別の病気と分かって必要な治療が受けられる、などの可能性があります。

皆様が悩んでいる肛門疾患ですが、がんのような悪性疾患ではないため、多くの病院では優先順位が低く扱われ、手術までの待機期間が長い場合や、肛門疾患の治療経験がなく、ひと昔前の手術がされている場合もあります。適切な肛門疾患の診断・最善の治療が施行されている医療機関は残念ながら、非常に少ないのが現状です。
当院では、手術が必要な場合、大阪中央病院の肛門外科や、大阪北逓信病院で勤務や研修を受けてから開業し、土曜日や夕方などに対応してくれるクリニックなど私が信頼している先生方に紹介をさせて頂きます。

お尻・肛門のことでお悩みの方へ

大阪市都島区の肛門科日本語は表現が豊かなので、『脱肛』と言っても、はれている、ふくれている、飛び出している、できものがある、など、いろいろな訴えで受診されますし、自分自身の目で見える部位ではないため、違和感があるものの、実際にどうなっているのか自分でもよく分からない、という方も多いです。
インターネットを見ると、非常に良い解説、とても参考になる体験談などもある一方で、残念ながら、古い情報(昔の治療法)や偏った知識での解説、誤った診断・治療を受けてしまっている体験談なども見られます。
少しでも共通する症状があると、本当は違う別の病気なのに、その記事と同じ状態と思い込んで一喜一憂してしまうこともあると思います。

肛門という部位のため、他人に相談しにくくインターネットで誤った情報も氾濫していることから、受診するには勇気がいるかも知れませんが、まずは気軽に診察に来て頂ければと思います。

困っている症状、心配な症状があれば、実際に診察をさせて頂いた上で、必要な検査や治療をご説明、ご提案いたします。

 

肛門の病気について

いぼ痔(痔核)

大阪の玉城クリニックの肛門科診療では、女医による痔の日帰り手術を行なっています。いぼ』が出来ている、はれている、ふくらんできる、何か出来ている、飛び出している、といった症状や、出血、痛み、かゆみ、下着の汚れなどの症状が見られますが、程度が軽い場合は、自覚症状はなく、検診(直腸診や大腸内視鏡検査)などで指摘されて初めて気付く方もおられます。
本来は痔核のことを指しますが、直腸粘膜脱や直腸脱、皮垂、見張りイボ、肛門ポリープなどでも、同じような症状が出ることがあります。
解剖的な位置、成分などにより、あまり痛くないものと痛みの強いもの、あまり出血しないものや出血しやすいものなどがあります。軽い痛みをかゆみと感じる場合や、直腸粘液が肛門付近に付着することでかゆくなる場合、あるいは、脱出や下着の汚れを気にし過ぎで、肛門を清潔にし過ぎ(温水洗浄便座で洗い過ぎ、トイレットペーパーでふき過ぎ)て、乾燥してかゆくなる場合などもあります。ただ、いぼ痔が邪魔をして便が出ない、ということは滅多にありません。
基本的には良性疾患で、すぐに生命に危険が及ぶ病気ではないため、手術をして根治しなければならない、というものではありませんが、いぼ痔と思い込んでいて、実は大腸癌だった、ということや、出血を何年も放置していて、輸血が必要なくらい貧血が進むということもあります。また、『嵌頓(かんとん)』と呼ばれる、痔核が飛び出したまま戻らず、肛門に絞め付けられて腐ってくるという状態になると、かなりの激痛を伴い、難しい手術になることがあるので注意が必要です。
軟膏の塗布や薬の内服で、気にならないくらいまで改善する方もおられますし、切除の手術ではなく、注射で治せる(ジオン注による硬化療法)ものもあります。また、正式な切除だけでなく、結紮で血流を遮断し、痔をしぼませるという方法もあり、切除よりも手術後の痛みや術後出血の合併症も少なくなります。

あな痔

痔瘻(痔ろう)肛門(直腸)内から皮膚に細いトンネルが出来るもので、痔瘻のことを指しますが、肛門周囲膿瘍、直腸周囲膿瘍や、裂肛(きれ痔)を伴う場合もあります。
トンネルの入口と出口が開通している場合は、膿が出る(血が混じることもある)下着が汚れる、という症状になりますが、出口が皮膚に開通せず、洞窟のような状態で身体の中で止まっていると痛くなったり、はれたり、熱が出たり、赤くなったりします。
完成した痔瘻は手術でしか治せませんが、出来たばかりの新しい痔瘻の場合は、適切な処置(膿を抜く=切開排膿)や抗生物質の内服で完治することもあります。目安は発生してから1ヵ月以内で、手術なしで処置や内服のみで完治する確率は30%前後です。
手術方法は主に3通りで、範囲が小さく浅い痔瘻は切除(レイオープン)、あるいはトンネルを繰り抜いて縫って閉鎖する方法(くり抜き)2通り、広範囲あるいは痔瘻が曲がりくねっている時は、必要な部分のみ切除して、医療用の輪ゴムのようなチューブを留置して少しずつ直していく方法(シートン法)となります。

切れ痔

切れ痔裂肛のことを指しますが、何度も繰り返すと、その付近の組織が反応して、見張りイボとよばれる皮膚の突起や、肛門ポリープを伴うこともあります。また、痔核が動くことで、牽引されて出来る裂肛もあります。
直腸・肛門の血流は豊富で、トイレの便座に座ると力がかかるため、数mmのキズでも派手に出血することがあります。また、数mmでも、肛門は寝ても座っても圧力がかかる部位であり、排便時には肛門が拡張し、できたキズを広げるように動くため、強い痛みを感じます。
無治療でも、数日~数週間で自然に治癒することが多いのですが、軟膏の塗布や薬の内服で、治癒を早められます。
手術が必要になることは少ないのですが、肛門が狭いことで裂肛が出来やすくなっている場合や、痔核の動きで牽引して出来ている場合など、投薬だけで改善が乏しい時は手術を検討します。 

その他

他にも肛門の病気はいろいろあります。
詳細は、『よくわかる大腸肛門科』のホームページに非常によくまとめられております。
詳しくは、監修をされている辻中病院 柏の葉の赤木 一成先生のホームページをご覧ください。

痔の手術について

何十年も前、過去に痔の手術を受けた方で、このような感想をお持ちの方が多くいらっしゃいます。

  • いきなり手術と言われた。
  • 麻酔が辛かった。
  • 何日間もかなりの痛みが続いた。
  • 手術後、便秘になり、今でも下剤を飲まないと出ない。細い便しか出ない。
  • 手術後、ウンチが出ているのか、オナラが出ているのか、自分でよく分からない。
  • 年を取ってから、便が漏れるようになってしまった。

これらの意見を聞いたり、インターネットで目にしたりすることで、かなり怖いものだと思い込んで、肛門科への受診や手術に対して、余計な不安を抱いてしまわれる方も多いようです。
これらの不安要素に関し、順番にご説明いたします。

いきなり手術と言われた

確かに、疾患や状態によっては、早期の手術が望ましいもの、手術しなければ根治しないものもあります。
ただ、代表的な痔核(いぼ痔)痔瘻(あな痔)裂肛(切れ痔)は、いずれも良性疾患、つまり悪性ではなく、命に関わる緊急性のある病気ではありません。そのため通常は、「絶対に急いで手術をしなければならない」ことは非常に少ないです。

【急いで手術をしなければならない場合】
大阪の肛門科、玉城クリニックでの痔の手術について。

  • 嵌頓(かんとん)した痔核(いぼ痔が肛門から、はみ出したまま戻らずに、肛門の筋肉に締め付けられ、痔の血流不良→栄養不良→壊死(腐る)によって激痛が出ていて、肛門の中に整復できない(戻せない)
  • 痔瘻による肛門周囲膿瘍により、敗血症(細菌が繁殖し過ぎて、全身状態まで悪くなる)を起こしている
  • 血栓性外痔核や肛門周囲膿瘍の腫れのために、座れないくらいの痛みがあって、日常生活に支障が出ている
  • 出血しやすいタイプの痔核で、かなり貧血が進行している

などです。

ジオン注による硬化療法

ジオン注射|大阪で女医が行う肛門科専門外来それでも、嵌頓痔核では、何とか整復できれば腫れも引き、手術ではなく注射(ジオン注による硬化療法)で治療できるようになったり、手術の日程も、改めて都合の良い日に計画できたり、余分な浮腫が取れて、切除が必要な範囲を減らせたり、というように、手術を急がない方が良い場合もあります。
血栓性外痔核肛門周囲膿瘍の場合は、根治的な手術ではなく、応急処置的な数mmの切開で済ませる選択肢もあります。

痔核は、すぐに悪くならず、何年も現状維持で変化が少ないこともあれば、引越しで重い荷物を持った、寒い所に長時間いた、などで数時間で悪化することもありますし、一時的に悪化しても薬で元に戻ることもあります。
痔核が大き過ぎず、柔らかければ、注射(ジオン注による硬化療法)で根治に近い状態になる可能性も高まりますが、痔核のタイプによっては、注射が効きにくい部位もありますので、早ければ早いほど良いとは一概には言えません
また、今、存在している痔核を手術で完璧に治せても、長生きして新しい痔核が発生する可能性はあります。
病院で的確な診断を得た上で、ご自身の事情、価値観なども考慮した上で、どのタイミングで手術を受けるのか、どの手術(術式)を受けるのかは決断されるのが良いと思います。

麻酔が辛かった

大阪で痔の日帰り手術をする玉城クリニックでは、痛みが出ない手術を心がけていますこれもよく聞くお話です。
肛門疾患の手術で主に使用される麻酔は腰椎麻酔(腰の骨の隙間に注射を打つ)局所麻酔(肛門の病変付近に直接、あるいは肛門周囲の筋肉に注射)の2種類ですが、先に前者からご説明いたします。

腰椎麻酔

腰椎麻酔は、リラックスして腰を丸めた猫背のような体勢の方が、腰骨の隙間が広がって、比較的容易に注射を打つことが出来ますが、背筋が伸びてしまうと、隙間が少なく、注射を適正な位置に打つために、数回の刺し直しが必要なことがあります。
痔ではなく、虫垂炎(いわゆる『もうちょう』)や帝王切開でも、腰椎麻酔をされることがあり、その場合、虫垂炎そのものや陣痛で既に辛い痛みがある状態で、身体をリラックスさせて猫背の姿勢になるのが難しいため、腰椎麻酔をしにくい、という条件が加わってしまいます。
昔は、外科の先生が麻酔も兼任して担当することが多かったのが、最近は専門の麻酔科の先生が担当することが多くなっております。もちろん、外科の先生でも、麻酔の研修を受けていたり、手先が器用であったり、腰椎麻酔の経験が豊富であったり、病院によっては麻酔科医不足のため、麻酔科は全身麻酔のみ担当、腰椎麻酔は外科が担当という方針のところもあるため、麻酔科の先生よりも得意になった外科の先生もおられます。
昔より腰椎麻酔に使用する針も細いものになっており、血液検査などの注射針よりも細いくらいの針です。
また、解像度の高いレントゲンで事前に腰骨の角度なども確認した上で麻酔に臨みます。

腰椎麻酔の針を刺す前に、皮膚に局所麻酔を足す場合もありますが、どうしても、針で刺すという行為自体があること、背中という自分の見えない場所に打たれる精神的な不安なども重なり、痛みがゼロとは申しませんが、「え?もう終わったの?想像していたより楽だった」と言われることも多いです。

ただ、肥満などで背中に厚みがあると、腰骨がどこにあるのか、外から触れても分からなくなってしまい、ベテラン医師でも腰椎麻酔の針を刺すのが難しく、場合によっては腰椎麻酔を断念して、他の麻酔に切り替えることもあります。

局所麻酔

局所麻酔は、肛門周囲膿瘍で膿を出す(ニキビを潰すようなイメージ)処置で使われる場合は、膿が溜まって腫れて炎症を起こして硬くなっている皮膚に無理に薬を染み込ませるため、注射そのものが少し痛く感じ、炎症によって酸性に傾く影響で麻酔の効果も若干落ちてしまうことや、奥の膿を出すために膿瘍を押さえるため、どうしても痛みは伴ってしまいます。ただ、炎症が落ち着いて根治手術をする場合は、その時よりは痛みが少なく感じると思います。

その他のお悩み

痔の手術に関するお悩み

  • 何日間もかなりの痛みが続いた。
  • 手術後、便秘になり、今でも下剤を飲まないと出ない。細い便しか出ない。
  • 手術後、ウンチが出ているのか、オナラが出ているのか、自分でよく分からない。
  • 年を取ってから、便が漏れるようになってしまった。

    これらに関しては、昔の手術のやり方(術式)に原因があることが多いです。

以前までの痔の日帰り手術について

痔の日帰り手術肛門疾患の大半が良性疾患であること、一度手術をしても、手術の時点で病変がない正常な部分に新しく病気が偶然出現することは予防できないということから、現在は、切除範囲も最低限に留め肛門機能の維持を優先した手術が原則になっております。
しかし、かつては「痔核が発生しやすい部分を全て切除しておけば予防になる」というような発想のホワイトヘッド手術という、過剰な切除をされていた時代があります。
実際には、手術の時点で病変がない組織を切除しても、厳密には解剖的に『痔核』ではないものの切除の口側の直腸粘膜が膨隆、下垂して、痔核に似た症状が出ることも多く、予防は出来ていないことになります。
過剰に大きく切除することで、痛みも強く長引き傷跡が固く治ってしまって肛門が狭くなる、あるいは筋肉を損傷して緩んで便漏れに繋がる便意などの感覚が鈍るなどの問題が出る方が非常に多く、今はその術式はするべきではない、と言われております。
術式を考案したホワイトヘッド先生ご自身も、晩年は術式に疑問を抱いておられたとさえ言われております。
ところが、海外よりも日本では、その術式や、それに類似する大きめの切除を続けていた先生が多く、今も手術後に困った症状を抱えている方がかなりの数おられます。
権威のある先生に「手術後はある程度、仕方がない!」と説明されていたり、手術直後は症状が目立たず、徐々に症状が進行したために、加齢の変化と思い込んで我慢していたり、誤った情報を信じて、痔の手術をしたら合併症は必須で我慢するしかないと思い込んでいたりで、病院を受診せず耐えておられる方も多いのではないかと推測されています。

肛門は「1つの独立した臓器だ!」と主張するの先生もいるくらい、実は複雑な機能(便を出す時には緩み、出さない時には閉じ、トイレに行けない時には我慢でき、オナラと便を出し分けららるなど)を持っており、適切な手術をしたとしても、その機能に多少の影響は出る可能性があるものです。
過去の過剰切除の後を、完璧な生まれつきの肛門に修復するというのは残念ながら非常に困難ですが、状況によっては、修復手術をして改善できることもあります。
もし、過去に手術を受けて気になる症状がある方は、大阪の玉城クリニックまでご相談ください。

肛門の病気を予防するには

トイレに長く座らない

肛門の病気は、排便と密接に関係します。排便が良好であれば、肛門の病気になる可能性も非常に低くなります。
排便を良好にするには、ストレスをなくし、規則正しい生活をし、理想的な食生活を送って身体を冷やさないことが大切ですが、現実的には全てを満たすことは難しいと思います。
でも、トイレに長く座らない暴飲暴食をしない温水洗浄便座の誤った使い方をしない、という3点は、すぐに実践できると思いますし、実践すべきです。

暴飲暴食をしない

暴飲暴食は肛門の病気の原因?いろいろと楽しみや付き合いもあると思いますが、極端な暴飲暴食は下痢の原因となり、当然、肛門には負担がかかります。
また、アルコールは出血・むくみを悪化させるので、控える方が望ましいです。

 

 

温水洗浄便座の誤った使い方をしない

温水洗浄便座は、今や日本の誇れる文化の1つとなっており、確かに、弱めのモードで5秒くらい使用し、優しくトイレットペーパーでふき取ることは良いことです。
しかし、診察をしていると、非常に強いモードで長い時間洗浄し、さらにトイレットペーパーで何度もふき取る方、浣腸のように肛門の中にまで水が入るように当て続ける方などがかなりおられることが分かりました。
極端な表現になりますが、犬や猫など動物は、排便後に完璧に肛門を清潔にすることはありませんが問題はなく、病気にもなっていません。
社会生活の中で、排便後、ふかずにそのまま、という訳にはいかないと思いますが、過度の洗浄により、肛門部の皮脂も洗い流されて乾燥し、かゆみ肛門の知覚異常をきたす場合があります。

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